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2013年の春、タイトリスト社人事部のシニア・ヴァイス・プレジデントが、JPのもとを訪れました。彼はJPについてよく調べており、厚さ約5cmにもなる資料を用意していたのです。そして、3時間ほど話し込んだのち、JPは実際にウェッジを削る姿を披露しました。JPは無垢の鍛造材を、まるでギタリストがソロを刻むかのように削り出し、そして、JPは額の汗を拭きとり、そのウェッジを彼に手渡したのでした。

一週間後、タイトリスト社のCEOと研究開発担当の副社長が来店しました。JPはこの訪問が名誉ある特別なものだとすぐにわかりました。その日、JPは先日と同じようにウェッジを削り出し、CEOに手渡したのでした。彼らが帰った後、JPはベンチに置かれた2つのウェッジを見て、重さを測ってみることにしました。すると、どちらのウェッジも全く同じ306.2gを差したのです。JPはなんと手の感覚だけで2つのウェッジを同じ重量に削ることに成功していたのです。そのときJPはこれが次のステップになると確信しました。

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JPはカリフォルニア州カールスバッドにあるタイトリスト社に入社しました。彼の工房グラインド・ハウスはタイトリスト社の手によってアップグレードされることとなったのです。

タイトリストは、本社のすぐ近くにJPのためのプライベートスタジオを作りました。それは、かつてのグラインドハウスとは比べ物にならないほどの強力な設備が整った素晴らしいスタジオでした。彼はそれを見たとき、やるべきこと、やれるべきことが沢山そこにあることを感じていました。そこでJPは同僚とともに熱心に開発に取り組み、プロトタイプを完成させました。その時知り合った4人の同僚は今でも彼の良き友となっています。 新作ウェッジのJP by TitleistはInstagramとFacebookに投稿され大きな反響を呼びました。

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JPは2年間、JP by Titleist の製品開発および設計に従事し、 日本でも多くの時間を費やしてプロトタイプをテストし、フィードバックを受け取り、調整するということを繰り返し行いました。その結果、 デザインを含めた全ての面でタイトリストの製品基準に合格し、JP byTitleistウェッジが発売されました。JPによって削られ、鍛造およびCNCフライス盤で作られるスーパープレミアムマルチマテリアル構造設計の誕生です。すでに市場にあるものとは異なり、芸術と科学を融合した特別な製品となりました。JPは、ゴルファーに合わせてフィッティングを行い、彫刻を施し、塗装し、組み立てて、カスタマイズしました。

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JP by Titleistラインは素晴らしい技術的成功を収めました。クライアント達はJPのウェッジを愛し、彼らにとって今までにない最高のパフォーマンスウェッジとなりました。一方で、JPはタイトリストでの状況とボーケイの市場シェアの強さを考えると、自分のブランドを続けるためにはタイトリストから去る必要性があると感じたのです。

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